2008-01-01から1年間の記事一覧

オバマのママの物語(7) (TIME)

TIME April 09, 2008 The Story of Barack Obama's Mother by Amanda Ripley アンが専門家として遺した恒久的な成果の最大のものは、インドネシアにおける マイクロファイナンスの仕組みの構築を手助けしたことだ。1988 年から 92 年にかけて 彼女が手掛ける…

オバマのママの物語(6) (TIME)

TIME April 09, 2008 The Story of Barack Obama's Mother by Amanda Ripley アン・ダナム・ストロ(Sutoro) 奨学金に頼りながらホノルルの小さなアパートメントで子どもたちと暮らし始めて 3 年が経ち、アンは博士号を取得するフィールドワークのためにイ…

オバマのママの物語(5) (TIME)

TIME April 09, 2008 The Story of Barack Obama's Mother by Amanda Ripley インドネシアのムスリム人口は世界最大だが、オバマの家庭は「宗教的」ではなかった。 「日常に宗教の根ざした(米国で信徒数が最大の)パプティストでも (2 番めの)メソジスト…

オバマのママの物語(4) (TIME)

TIME April 09, 2008 The Story of Barack Obama's Mother by Amanda Ripley S・アン・ダナム・ストロ(Soetoro [ suːtoʊroʊ ]) 息子バラクが 2 歳の頃、アンは大学に戻った。経済的に困窮していて、 食事のために食料切符を集め、幼いバラクの世話は両親を…

オバマのママの物語(3) (TIME)

TIME April 09, 2008 The Story of Barack Obama's Mother by Amanda Ripley だが、アンは例外だった。オバマ・シニアの取り巻きに加わったばかりの彼女は、 そうした騒々しい学生たちの中にあって実に目立たない存在だった。 「彼女はまだ、ほとんどハイス…

オバマのママの物語(2) (TIME)

TIME April 09, 2008 The Story of Barack Obama's Mother by Amanda Ripley スタンリー・アン・ダナム 1942 年、ヒラリー・クリントンが生まれるちょうど 5 年前に、オバマの母は米国で生を 受けた。折しも米国は、前年に参戦した戦争と人種的分離、異人種…

オバマのママの物語(1) (TIME)

TIME April 09, 2008 The Story of Barack Obama's Mother by Amanda Ripley 実際、ひとは矛盾に満ちた人生を生きている。たった一本の道を進んでいるわけでは ないのだ。S・アン・ストロは少なくとも 1 ダースの異なる道を歩んできた。 後に人類学の博士号…

チンパンジーが打ち鳴らす警鐘(BBC、10月17日付)

西アフリカ・コートジボワール共和国のチンパンジーは、 ここ 20 年弱の間にその数が 90 %減少した。 BBC October 17, 2008 African chimps decline 'alarming' 「保護を真剣に考えるのなら、保護し、それを持続させるための投資が必要だ」 ——クリストフ・…

際立つペイリンの変人ぶり(NYTimes、10月17日付)

The New York Times October 17, 2008 Whale Protection Is Bolstered as Palin Objects by William Yardley 17日、連邦政府はアラスカ州クックインレット(クック入り江)に生息するシロイルカを 絶滅危惧種としてリストアップした。アラスカ州知事サラ・ペ…

わたしはかんじがよめません

薬(猫の)とエサ(猫の)を受け取りに病院(猫の)まで行った帰りに本を買った。 奥本大三郎『パリの詐欺師たち』(集英社) ここ数年の経済的な事情からハードカバーの新刊本を買うのは随分と久しぶりだが、 「パリ」「奥本大三郎」とくればピンポイントで…

ふたつの「即興詩人」

最近はノーミソの筋肉が疲れていて、うちに帰ってまでネットにつなぐのが メンドクサくなっている。 仕事で1日8時間以上、ネットで調べものばかりしているからね。 当然メインの仕事道具はコンピューター。 なぜそんな調べものをしているかというと、他人様…

「毒ヘパリン」(22)—ヘパリン汚染は経済詐欺か(WSJ、4月16日付)

THE WALL STREET JOURNAL April 16, 2008 Economic Fraud Suspected In Heparin Contamination by Jenifer Corbett Dooren 米食品医薬品局(FDA)トップが上院委員会で、中国製原料を使った バクスター・インターナショナルの抗血液凝固薬ヘパリンの汚染は …

「毒ヘパリン」(20)—ヘパリンによる死者、3倍に(WSJ、4月9日付)

THE WALL STREET JOURNAL April 9, 2008 FDA Triples Heparin Death Count by Alicia Mundy 米食品医薬品局(FDA)は、2007年1月以降の抗凝血剤ヘパリンに 起因する死亡件数を、これまでの19件(註)から3倍の62件と改めた。 FDA はこの数字を、新たな死亡例…

「毒ヘパリン」(5)— APP、バクスターに代わり急遽登板(WSJ、2月19日付)

THE WALL STREET JOURNAL February 19, 2008 Baxter Rival APP Steps In Quickly To Supply Heparin by Thomas M. Burton & Anna Wilde Mathews バクスター・インターナショナルが同社製ヘパリンを投与された患者が呈した アレルギー反応の原因究明に悪戦苦…

「毒ヘパリン」(4)—ヘパリンが暴いた米国の中国依存(WSJ、2月15日付)

THE WALL STREET JOURNAL February 15, 2008 Heparin Probe Finds U.S. Tie to Chinese Plant by Thomas M. Burton, Anna Wilde Mathews, Nicholas Zamiska & Gordon Fairclough バクスター・インターナショナル製抗血液凝固薬ヘパリンが関連した死亡例およ…

「毒ヘパリン」(19)—独に続き欧州3カ国でヘパリン回収(WSJ、3月26日付)

丁・仏・伊、中国製成分に対する新たな懸念 THE WALL STREET JOURNAL March 26, 2008 Three More European Countries Recall Heparin by Jeanne Whalen, Thomas M. Burton & Anna Wilde Mathews 抗血液凝固薬ヘパリンあるいはその成分の回収が新たな地域——フ…

「毒ヘパリン」(13)—中国ヘパリンメーカーのリスク管理(WSJ、3月10日付)

THE WALL STREET JOURNAL March 10, 2008 How Heparin Maker in China Tackles Risks by Gordon Fairclough (写真キャプション) 上:深センヘパリンク工場棟 中:ヘパリン精製プロセスで使われる化学反応設備 下:ヘパリン製造過程をモニターする従業員 こ…

「毒ヘパリン」(15)—悪ヘパリンが良ヘパリンを駆逐する(WSJ、3月19日付)

THE WALL STREET JOURNAL March 19, 2008 Heparin Likely Cut With Cheap Counterfeit Ingredient by Jacob Goldstein 数百件の重大な問題と19件の死に関連する汚染された抗凝血剤について、 さらに詳細が明らかとなってきた。 米中研究者へのインタビューを…

「毒ヘパリン」(16)— FDA、汚染物質を同定(WSJ、3月20日付)

THE WALL STREET JOURNAL March 20, 2008 FDA Identifies Contaminant in Heparin Batches by Anna Wilde Mathews & Thomas M. Burton 回収された抗血液凝固薬ヘパリンから検出された汚染物質は、ヘパリンによく似た物質に 故意に改変された物質であるとした…

なぜ日本人はクジラ狩りに固執するのか

BBC March 7, 2008 Why Japan persists in hunting whales by Chris Hogg 国際捕鯨委員会(IWC)が捕鯨支持、捕鯨反対両国家間の共通基盤を 探るべく会合を行う中で、鯨肉の確保を諦める素振りのない日本。 BBC のクリス・ホッグが、日本のある町からリポー…

「毒ヘパリン」(14)— FDA、水際での輸入ヘパリン検査実施へ(WSJ、3月15日付)

THE WALL STREET JOURNAL March 15, 2008 FDA Orders Heparin Shipments To Be Tested at the U.S. Border by Thomas M. Burton & Jennifer Corbett Dooren 米国食品医薬品局(FDA)は14日、医薬品メーカーが実施しなかった場合、 海外から輸入されるヘパリ…

「毒ヘパリン」(8)—輸入医薬品をめぐる議会の動き(WSJ、2月22日付)

THE WALL STREET JOURNAL February 22, 2008 Heparin Imbroglio Update: Congress, Baxter & Importation by Jacob Goldstein 米国内で販売される医薬品の原材料として用いられる外国製成分に、 事前審査を義務づけるべきだとの声が、議会内で高まっている。…

「毒餃子」——餃子事件に見る日本メディアの責任

国際先駆導報 2008年03月03日 従餃子事件看日本媒体責任 中日関係が良好と言えない中で、中国メディアが国民に冷静な対応を 呼び掛けている時、日本メディアはひたすら騒ぎ社会を煽り立てていた。 いま、彼らは自らを省みるべき時ではないか。 「日本の消費…

「毒ヘパリン」(12)—ヘパリンから汚染物質検出(WSJ、3月6日付)

THE WALL STREET JOURNAL March 6, 2008 Contaminant Is Found in Heparin Batches by Anna Wilde Mathews & Thomas M. Burton 投薬が原因である可能性のある死亡例が急増したためバクスター・インターナショナル (イリノイ州ディアフィールド)が回収した…

「食中毒はお天道さまのせいよ」

Radio Free Asia March 4, 2008 中国食品中毒造成的死亡人数上昇 中国の食品安全事故は過去1年、減少する傾向を示しているが、 事故による死亡者数は前年に比べて32%増加し、258人となった。 中国政府筋の報道発表によれば、被害者が100人を超えた事故が11…

「毒ヘパリン」(3)—「4人ごろし」役を演じた中国(WSJ、2月14日付)

THE WALL STREET JOURNAL February 14, 2008 China Plant Played Role In Drug Tied to 4 Deaths by Anna Wilde Mathews & Thomas M. Burton 使用後に現出した数百件のアレルギー反応と4件の死亡例が報告されて調査を受けている バクスター・インターナショ…

「毒ヘパリン」—中国製造工場ルポ・スライドショー

THE WALL STREET JOURNAL February 21, 2008 Where a Drug Begins by Gordon Fairclough & Thomas M. Burton 広く使われている抗血液凝固薬の主要成分であるヘパリン、世界に流通する その半分以上は、管理基準のお粗末な中国サプライチェーンから生み出され…

「毒ヘパリン」番外—「わが国は欧米と共同で薬品安全監督管理を推進する」

中国食品商務網 2008年02月29日 4名患者使用美国百特公司所産肝素?后死亡(?は金へんに内) 米国バクスター製ヘパリン使用後に患者4名死亡 2008年2月11日、米バクスター製「ヘパリン」による薬品不良事件が起こったと、 米国食品医薬品局(FDA)より国家食品…

「毒ヘパリン」(2)—バクスター、ヘパリン生産を停止(WSJ、2月12日付)

THE WALL STREET JOURNAL February 12, 2008 Baxter Halts Production of Heparin by Thomas M. Burton & Jon Kamp バクスター・インターナショナル(イリノイ州ディアフィールド)は、主に 腎臓透析および心臓外科手術で広く用いられている抗血液凝固薬ヘパ…

「毒ヘパリン」(1)—バクスター、ヘパリンを回収(WSJ、1月25日付)

THE WALL STREET JOURNAL January 25, 2008 Baxter Issues Heparin Recall by Thomas M. Burton バクスター・インターナショナル(イリノイ州ディアフィールド)は、 同社製抗血液凝固薬ヘパリンの注射に関連すると思われる多くのアレルギー反応と、 死亡例…