東京水放射能汚染


23日に報道されたように、都内浄水場で23区ほかに
供給される水道水から“高濃度の”放射性物質が検出された。


言うまでもなく東北地方太平洋沖地震東日本大震災
東北関東大震災)の「余震」である。


このことがメディアで報じられるやいなや、(案の定)多くの人が
ペットボトル入りのミネラルウォーターを買いに走ったようだ。


だが、この報は同時に
「摂水制限は乳幼児限定」
「おとなは飲んでも健康被害が出ることはない」
ことも知らせている。


ミネラルウォーターを大量に買い込んだ人のどれだけが、
赤ん坊のミルクのために必死で走ったのだろうか。


おとなが飲むためだけに買いだめして、本当に必要としている
こどもに届かなくなる可能性は考えているのだろうか。


その後東京都は、該当する地域で乳児1人あたり
550ミリリットルボトル3本の水を配布することを決定した。


このたびの震災を報じる海外メディアで
「日本人の美徳」が取り上げられるのを見るたびに、
自分の周囲で繰り広げられている日本人の実際の行動を
思い起こして恥ずかしく悲しくなる。


それがなくともとりあえず凌げる者たちが
弱者の手から彼らが生きるための必需品を毟り取るような行いを
「無知ゆえ」と許す気持ちには到底なれないのだ。


よしんば、行政府の発表する数字に不信感を抱き
自身の生命を自身で守るためのやむを得ぬ行為であるとしても。


そうした人たちを説得するだけの義侠心は生憎と持ち合わせないが
自分自身はペットボトル入りの水に手を伸ばすのは
それを本当に必要とする人たちに行き渡ってからにしようと思う。


それが自分にできるせめてもの、いま現在大量の放射線
浴びながら闘っている人たちとの共闘だと思うから。


●日本人の美徳@スイス
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●現役自衛官から最高指揮官・内閣総理大臣へ(産経で紹介された記事)
福島第一原発:報道をはるかに超える放射能〜死を覚悟する自衛官、国のリーダーにその認識はあるか




今週のお題東北地方太平洋沖地震