質検総局「日本側と協力して早期の真相解明を目指す」

     新華網 2008年2月7日
     質検総局:願与日方真誠合作 尽快査明水餃中毒真相


中国輸出水餃子中毒事件について、国家質量監督検験検疫総局(国家質検総局)の
魏伝忠副局長は北京において、調査のため来中中の日本政府調査団と会見した。
中日双方による調査情況によれば、河北天洋食品廠の各工程管理は厳格であり、
生産加工から出荷までの過程で異物が混入する、あるいは人為的に混入させられる可能性は
ほとんどない。


日本の内閣府、外務省、厚生労働省および農林水産省からの4名で構成される
日本政府調査団は、5日・6日の両日、河北省天洋食品廠生産工程の詳細な調査を終え、
天洋食品の工場はきちんと整理されて管理は完全であり、異常は何ら発見されなかったと発表した。


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日本調査団が調査を終えて北京に戻って後、魏伝忠副局長は日本側と公式に会見を行った。
魏副局長は次のように述べた。


「日本の警察が、調査情況から今回の事件は人為的なもので、食品安全の問題ではない可能性が
あるとの判断を公表した。このため中国側では、河北天洋食品廠の生産、包装、運輸等各工程への
綿密な調査を一層強化する。日本人民の安全と健康、根本的な利益を保証し、中日両国の
戦略的協力関係を不断に発展維持するため、われわれは誠実な日本と連携協力して調査を展開し、
できるだけ早期に真相を究明したい。


「また日本調査団には客観的な調査と、中国での調査期間中の正確な状況報告、
同時にメディアには客観的、公正で理性的な報道を希望する。


「中国政府は食品の安全を非常に重視しており、食品安全の長期的に有効な
システムの構築に向けて努力し、中日両国が共同してこれを推進することを願う。
できるだけ早く真相を解明し、事件の調査結果を発表することで、
両国間に生じた損害を減少させることができるとの希望を持っている」


内閣府国民生活局消費者企画課長の原嶋耐治・日本調査団団長は
次のように述べた。


「中国での調査期間中、現場を視察するに当たっては、中国側の協力と配慮の下、
すべて見ることができた。今後の調査においても、中国政府の支援継続をお願いしたい」


6日午後、国家質検総局は引き続き、日本調査団との合同調査の状況報告と総括のための
会談を行った。質検総局輸出入食品安全局の王大寧局長はメディアに向けて述べた。


「実地調査を通じて、日本調査団は天洋食品に対して、事実に基づいた客観的評価を
下している。工場はきちんと整理されており、管理は完全で、何らの異常も存在しない。
中日合同の考察では、原料管理、生産加工、保存、運輸、輸出に至る各工程で、
異物が混入するか、あるいは人為的に混入させられる可能性はほとんどない。
最終的な真相調査の前に、中日双方の一致した認識として、どこかの工程に
問題があるとすれば、全工程に可能性がある」


差し当たり、中日の友好関係にこの一件が影響してはならず、
中日食品安全システムの構築で長期的に協力し合うことを、双方が確認した。


日本代表団は近日中に帰国し、収集したデータの分析研究を進める。
日本に赴いた中国代表団は6日帰国し、現在、調査結果の整理と分析を進めている。
なお一層の情報交換と相互連絡、共同努力、早期の真相究明が中日双方の合意するところである。