中国最初の第3世代原発建設

CHINAdaily January 4, 2008
China to build 1st 3G nuclear plant in March


1月3日、昨年5月に設立された国家核電技術公司(SNPTC)が、この3月、
中国最初の第3世代原子力発電所(三門発電所)の建設に着手すると発表した。


SNPTCの王炳華CEOによれば、中国東部の浙江省に建設され、2013年8月には稼働する、
世界最初のAP1000型原子力発電所となる。


AP1000テクノロジーは米ウエスチングハウスが開発し、米原子力規制委員会の
認証を受けた先進技術だが、これまでは原子力発電所の建設に採用されてこなかった。


今年中には、同じくAP1000型である海陽発電所の建設が
山東省で始まることも決定している。


SNPTCは昨年7月、AP1000テクノロジーを含め4つのPWR(加圧水型軽水炉)を
購入する契約を、ウエスチングハウスと結んでいる。


王CEOは、準備は順調に進んでいると語る。SNPTCはウエスチングハウスから、
2.2トンの技術文書類を受け取った。


さらにSNPTCは、安全シェルに用いる4000トンの鋼のシートを、
国内最大手鉄鋼メーカー・宝鋼から購入する。


4日、中国の副首相・曾培炎がSNPTCを訪れ、この分野における国の発展を歓迎し、
第3世代核テクノロジー導入への同公司の貢献に感謝の辞を述べるとともに、
独自の核エネルギー開発のペースを速めるよう求めた。


SNPTCは「国家核エネルギーシステム改善の戦略的ステップが、
テクノロジー独立を推進します」と答え、関係政府機関、プログラムオーナー
および主要株主に事業支援のステップアップを求めた。


中国では現在、11基の原発が稼働している。3基は国内の、2基はロシアの、
4基はフランスの、そして2基はカナダの技術設計による。
そしてその全部が第2世代テクノロジーである。


政府の計画通りに進めば、中国では2020年には、国内総発電容量の4%に相当する、
4000万キロワットの発電能力を原子力発電が担うこととなる。