三峡ダムは対日戦略設備なのです

     小博士の知識ネット(small doctor)
     問題:三峡到底対環境影響大不大?


(質問)
三峡ダムは環境に大きく影響しますか? 今日テレビで、その影響は周囲10キロ以内と言っていました。
でも、去年の旱魃や今年の洪水は、その影響なのではありませんか?


(回答)
三峡ダムは、その建設の可否をいま審議すれば、恐らく審議を通過しないだろうと言われています。
では、当初はなぜ建設が決定されたのでしょうか? それは議論を尽くさない、衝動的なものだったのでしょうか?
ここで私たちは、その意義の基点に返らなくてはなりません。


まず第1——長江の中下流に5つの大きな湖があることを覚えていますか? 洞庭湖、太湖、ハ陽湖、巣湖そして洪沢湖です。
長江(揚子江)でのダム建設が始まって以後、これら5大湖の水量は影響されているかもしれません。


第2——ダムで水がいったんせき止められれば、湖北、安徽、江蘇の3地域の降雨量に影響があり、
最終的に(3地域の最下流域である)江蘇では、それらすべての影響を受けることになります。


第3——水と生態系には関連があって、もしいったん、長江三峡の流れがせき止められれば、
3地域の長江両岸の山川草木、鳥獣虫魚はすべて影響を受けます。


そして最も重要な第4——中国で長江ダムが建設されるに際しては、全世界でそれについて熱心に討論されましたが、
ただひとつの国だけは沈黙していました。それは日本です。日本にとっては、中国がダムを建設した方が望ましいのです。
中国を占領すれば、どのみち有益なダムは既にできているのだし、占領せずに攻撃するのであれば、ダムに1個の
原子爆弾を落とせば、湖北は水に没します。長江のダムは戦略上の要点であり、それゆえ日本野郎は、三峡ダム
世界の非難を集めているときに沈黙を守ったのです。だから彼らはなにも重んじず、しかし長江三峡の資料は
ひたすら収集しています。日本人はすべてを収集しているのです。長江三峡を訪れる日本人を見てごらんなさい。
みな、デジカメで撮影しているでしょう、持ち帰って日本国家の参考資料に賦すのです。ダムの高さ、基地の数、
堤防の厚さ、水圧の強さ、すべて調査しています。どこに弱点があって、どこにミサイルを打ち込めば容易に崩壊するか、
彼らはひたすら研究しています。日本人観光客は長江三峡のあらゆる場所で写真を撮りますが、
彼らが1回シャッターを切るたびに彼らの計画は前進します。日本人の手元には、長江三峡の写真が
4000枚以上もあります。彼らはひたすら研究して(写真を撮って)いますが、これは戦略なのです。


さらに重要な河水の問題があります。(源流の)青海省巴顔喀拉山からは2本の河が流れ出ており、北側の流れは黄河
南側は長江となります。あなたは覚えているでしょう、包頭ほかによって有名になった黄河の三門峡のことを※。
黄河の沈泥がそこに堆積しており、黄河水域はその影響を受けています。
考えてもみてごらんなさい。巴顔喀拉山の泥砂が長江の流れに乗って、三峡の最も狭い区域である西凌峡を
三門峡のように、あっという間に塞いでしまうことを。


三峡ダムが2006年から機能し始めれば、2020年には泥砂の堆積が始まり、2050年にはダムの半分を埋め、
2080年にはダムとして機能しなくなるでしょう。だから中国政府は毎年休むことなく、堆積した砂を
掘らなくてはなりません。もしそうする必要があれば、1年掘らなかっただけで、泥砂は溜まり始めます。
計画的にその機能を失わせられる(日本人の企みを未然に防ぐことができる)長江三峡ダム
なんと有意義な存在でしょう。


※三門峡ダム——1960年、河南省三門峡市に建設された黄河最大のダム。
完成の2年後には堆積した泥砂に埋もれ、1965年に改築されたものの、土砂排出設備の設置等により
発電能力が当初予定の2割程度に減衰。上流域では土砂の堆積で川床が上昇し、決壊・洪水被害を引き起こしている。
また、上流の内モンゴル自治区包頭市を本拠とする包頭鋼鉄(集団)公司などの重工業設備から排出される、
重金属を含む汚水による水質汚染が問題となっている。