いち野菜果汁愛飲者は警告する


猫民日報記者が報じる:


肉球(coussinet)氏の1日の食生活は、以下の通りである。


朝、11時頃にトーストを食べ、野菜ジュースを1杯飲む。
その後出勤して、夜7時頃に日夜商店(コンビニエンスストア)で
買った弁当を、職場の自分の机で食べる。
また、仕事中に野菜ジュース(930グラム)を1日1本飲む。
仕事を終えて帰宅するのは、早くて夜の10時。真夜中の0時を
過ぎることも珍しいことではない。
夜食に自分で作ったそばを食べる。


朝の野菜ジュースは、カゴメの「野菜一日これ一杯」、仕事中の
野菜ジュースは、伊藤園の「緑の野菜」とほぼ決まっている。


「毎日野菜ジュースを飲むのは、毎日の食生活の中で野菜が足りないからです。
“野菜一日これ一杯”は、コップ1杯で1日に必要な野菜を摂取できるので
飲んでいます。“緑の野菜”は、仕事中の飲料として、飲みやすさで選びました」


彼は毎週末、1週間分の野菜ジュース、月曜日から金曜日までの「緑の野菜」5本と、
「野菜一日これ一杯」1本の合計6本を、まとめて近所の薬店(ドラッグストア)で買っている。


先日、いつもどおり野菜ジュースを買いに薬店へ行って、
各種野菜ジュースの並ぶ中に、伊藤園の季節限定商品である
「充実野菜 冬の健康野菜 ゆず・みかんブレンド/砂糖・食塩無添加
を見つけた。
彼は「緑の野菜」3本と「冬の健康野菜」2本を買った。


「月曜、水曜、金曜に“緑の野菜”、火曜、木曜に“冬の健康野菜”を飲もうと思ったんです」


火曜日、仕事の途中でのどが乾いたので、蓋を開けてひと口飲んだ。


「口に含んだ瞬間、うっ ゴボウだ、と思いました。ラベルの
原材料表示を確認したら、確かにゴボウが書かれていました」


「冬の健康野菜」の外装に表示されている原材料は以下の通り。


・ぶどう(チリ、アルゼンチン)・うんしゅうみかん(日本)・レモン(ブラジル、アルゼンチン)
・ゆず(日本)・にんじん(オーストラリア、日本)・ごぼう(日本)・有色甘藷(日本)
・赤ピーマン(チリ)・だいこん(日本)・インゲン豆(アメリカ)・かぶ(日本)・ねぎ(日本)
・セロリ(日本、チリ)・ブロッコリーアメリカ)・ケール(日本)・かぼちゃ(アメリカ)
・ピーマン(日本)・アスパラガス(アメリカ)・白菜(日本)・小松菜(日本)
・あしたば(インドネシア)・パセリ(日本)・クレソン(日本)・キャベツ(日本)
ラディッシュ(日本)・ほうれん草(日本、ポーランド、チリ)・三つ葉(日本)


産地が表示されているのは、中国産品の安全性が問題となっていることに対する配慮と思われる。
いまや飲食料品業界において、「チャイナフリー」は付加価値と見なされていると言えよう。


「ゴボウは嫌いではありません。ゴボウを使った料理は好きです。
でもジュース、特に果物の果汁が50%入っているジュースに
ゴボウの香りはまったく合わないと、このとき激しく思いました」


その日、残りは「薬のつもりで、我慢して飲んだ」と彼は言う。


しかし、その日飲んだのは、2本買ったうちの1本で、もう1本「冬の健康野菜」は残っていた。
食べ物を捨てることが嫌いな猫肉球氏は、その1本も「薬と思って」飲むつもりで、
ひとまず冷蔵庫に入れた。


木曜日は、職場内にある飲料の自動販売機で缶入りのコーヒーを買って、2本飲んだ。


その週末、彼は冷蔵庫から「冬の健康野菜」を取り出して蓋を開け、ひと口飲んで驚いた。


「まずくなかったんです。おいしいとは思いませんでした。
でも冷たかったので、ゴボウの香りが気にならなかったんです。
冷たい水がおいしいのと、同じ理論なのでしょう」


「“冬の健康野菜”のメーカーは、このことに気づいていたはずです。
なぜそのことを、購入したひとが容易に認識できるよう、包装に表示しないのでしょう。
冷蔵庫を持たないひとが知らずに買っていたら、どうするのでしょう。
メーカーは返品に対応してくれるのでしょうか、それとも、冷蔵庫を買うことを
強制するのでしょうか。これはメーカーの怠慢ではないでしょうか」


肉球氏は、すべての野菜ジュース愛飲者に警告する。
「冬の健康野菜」は冷やして飲め、と。


2007年12月25日mixi日記)