中国製割り箸、使いますか?


サークルKサンクスで中国産ウナギを使った「炭火焼うなぎ蒲焼重」の販売再開の報を受け、
サークルKサンクスではものを買わない」「中国産原材料を使ったものは買わない」の声が上がっています。


「米国産牛肉を使う吉野家」とか「米国産牛肉販売再開のイトーヨーカドー」みたいなもんでしょうか。
ほぼ毎週末に吉野家に入ってますが、牛丼食ってるひとはいっぱいいるよ。
自分は「豚生姜焼き定食の大盛り」しか頼みませんが、それはべつにBSE牛海綿状脳症)を心配してるわけではなく
たんに牛丼の類が好きじゃないってだけ。
ヨーカドーに限らず牛肉を買うなんてことはないけど、ヨーカドーが消費者からボイコットされてるとも聞かないし。


チェルノブイリ原発事故は“たった”20年前(1986年。ストロンチウム-90とセシウム-137は
半減期が約30年)だけど、地中海近辺からの産物もいろいろ入ってきてますね。
もっとも、あのとき放出された放射性物質は北半球全域に広がったらしいから、日本だって同様だとも思えるけど。


「中国産はいっさい買わない使わない」って、ホント?
というか、自給率40%を切った日本でそんなことが可能なのでしょうか。
「原産国:中国」と表示されているならまだしも、
加工食品の原材料まで原産地表示することは、まずありません。
たとえば「北海道産あずき」。
「北海道産あずき使用」などと書かれている商品すべてのあずき使用量を足し合わせると
実際の北海道産あずきの収穫量を大きく超える、と言われています。
ひょっとしたら、その一部に北海道産のあずきが使われているのかもしれないけれど、
大部分のあずきがどこ産かなんてことは、商品には書いてない。


そこで、普段なにげに使っているもので、はっきり中国産と分かっているものをお教えしましょう。
割り箸です。
現在、日本で消費されている約250億膳の割り箸の97〜98%が輸入割り箸で、さらにその99%が中国製。
日本割箸輸入協会輸入統計参照)
コンビニや飲食店(安いところ。高い店は知らね)で使われている割り箸のほぼ100%が中国製です。
なにせ中国産ですから、どんな環境で育った木材か、製品化されるまでの間どうやって保管されていたのか、
漂白するためにどんな薬剤を使っているのか分かりません。
さあ、あなたも今日からコンビニで割り箸をもらうのをやめましょう、
牛丼屋や安いメシ屋の割り箸を使うのをやめましょう。


2007年7月22日付mixi日記に若干の変更を加えてあります)


> 弁当、コンビニ業界に新たな“中国リスク
> 日経BPnet 2006年3月29日
>
> 原油高の影響で包装資材が全般に値上がりする中、流通、外食大手の眼前に、
> 割り箸の値上げという新たな難題が浮上している。
> ある大手コンビニエンスストアは2月下旬、店舗向けの割り箸の価格を15%上げた。
> 「店舗の売上高の3分の1に当たる弁当類のほか、カップ麺につける必要がある。多数の商品にかかわり、
> オーナーのクレームの原因になるだけに避けたかったのだが」(コンビニ)とつらい表情を見せる。
> 関東、九州などに持ち帰り弁当チェーン「ほっかほっか亭」を展開し、全国約2400店舗で、
> 年間3億膳以上の割り箸を渡すプレナス東京証券取引所第1部上場)も、この春に
> 店舗に売り渡す割り箸の価格を4割上げる。
>
> 全面的に中国に依存したツケ
>
> 一般的に、値上げが浸透しにくい川下企業に、一挙に値上げが広がった理由は何か――。
> きっかけは昨年11月。「割り箸を5割値上げする。さもなくば輸出数量を制限する」。
> 中国の輸出会社の団体「中国食品土畜進出口商会」が日本割箸輸入協会にこう突きつけた。
> 対象は日本で消費される割り箸約240億膳のうちの6割に当たるコンビニ、
> 飲食店で使われる主に白樺製の汎用箸。
> 「割り箸のほぼ100%が中国産だから、拒否すれば、割り箸を入手できなくなる」との危機感が
> 流通、外食企業に広がった。中国は約10年前から日本に割り箸を輸出し始め、
> 「ここ10年で40%ほど輸出価格を下げ、市場を制覇した」(包装卸大手)。
> (以下略)
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/425/425599.html